先日、沖縄県石垣島の方からご注文いただき、ふと思い出した。
10年ほど前、初めて沖縄に行く前の日ハブに襲われる夢で目が覚めた。
更に遡る事5年。奄美大島出身の大学の友人が「あっちはどこにでもハブがいるからね~」
「怖っ」
ボクの脳に[ハブ=怖い=どこにでもいる]とインプットされていた。
当時、建築の専門学校に通っていた僕は夏休みを利用して一人で沖縄に行く予定を立てていた。レンタカーは借りずなるべく歩こうと決めていた。
歩くと気持ちがいい。直射日光は焦げるほど強かったけど岡山みたいにジメジメしていない。風が爽やかだ♪
でも茂みのある歩道の際は絶対歩かない。ヤツが出てくるからだ。
本島をある程度満喫し、石垣島・宮古島・竹富島に向かった。
ここでも道路の真ん中を歩く。車がよく通る所は車道寄りを歩く。
かなり不自然だったのか各島で2回ずつ、通りすがった車の運転手さんが乗せてくれた。
「お兄ちゃん、そんなところ歩いてたら危ないよ~。どこまで行くの? ・・・ 空港行くなら乗っていき!」
といった感じで親切に乗せてくれた。降ろしてもらうときも、いたってナチュラルだ。親切を親切と思っていない感じだった。

沖縄の人は穏やかで親切だと実感した。そして旅の間に「ハブはどこにでもはいない」と知った。もちろん、出くわしていない。茂みの中はやばそうだけど奴らは基本夜行性だ。
宮古島で泊まった民宿のおばちゃんに大爆笑された。。
「あちこちにハブがいるわけじゃないよ~」
車にひかれるかハブに噛まれるかで葛藤した10日間は、人のぬくもりに触れた10日間だった。そして強烈な日射で、顔は焦げコロッケのようになった。

今度は家族連れて沖縄の道を歩きたい。
今度は「ドヤ顔」で。

宮古島